私は週に一度は郊外のファミレスを利用することがあり、また、昼に、私の街下北沢のレストランを利用することが多くありますが、
確かに、ファミレスはガラガラ。
その閑散とした風景は気の毒になるほど
コロナの前はいつも賑わっていた、チェーン店の居酒屋のランチも、客は少し。
その衰退は、見る影もありません。
これでは、なん百もあるチェーンの店舗を閉めて、縮小せざるを得ないでしょう。
とあるファミレスは、飛行機の機内食が大きな納品先だったとかで、そりゃ、飛行機も飛ばない、観光客もいない、では、会社の屋台骨を揺すぶられてしまうのも当然の事。
東京都も自粛を緩めて、日本国内少しは人の動きも出て、経済活動にも活気がつくかと、期待されていましたが、現実はなかなか、コロナ以前には戻っていかないようです。
美容業界も同じだそうで、店を再開しても、お客様の戻りは鈍く、経営が大変と聞きます。
いろんな業界が、コロナ不況に苦しんでいることでしょう。
そう簡単にはお客様は戻ってこないし、
店はソーシャルディスタンスで、座席数を減らして営業せねばならず、収益はコロナ以前のようにはいきません。
かく言う私の店も、もろにコロナ禍に襲われました。
3月末以来、ランチとテイクアウトでなんとか凌いでおりましたが、今週の休み明けから、ランチ営業は週末の土日だけにして、夜の営業を中心に戻しました。
ボツボツ、常連さん方も来てくださるようになり、なんとか元の形の夜の営業だけでやっていけるかな?と、時間を変更した次第です。
東京都に自粛要請が出た3月下旬。
パタッと、お客様の姿は店から消えました。
それまで、コロナとはいえ毎夜満席で賑わっていた、自分で言うのもなんですが「入店できない程の人気店」だと言うのに、ガランとなってしまって、、、
元来お気楽極楽な私でも、いささか青くなりましたね。
そこで、テイクアウトを始めたのですが、
最初のうちは、一日にたったひとつしか売れないこともありました。
でも、段々と、テイクアウトの常連さんも出来てきて、ありがたいことに、毎日買ってくださるお客様も何人かできるほど。
新規のリピーターさんに支えられて、この2ヶ月半、細々と店をやっておりました。
この時期に、テイクアウトを買ってくださり、リピーターになって下さったお客様には、感謝の思いで一杯です。
そういうご恩のあるお客様には申し訳ないのですが、毎日ランチから夜の営業までやっていますと、娘も私も倒れてしまいます。
ですので、元の形の夜の営業だけに、そしてランチは週末の土日だけにして、少し身体を労りながらやっていこうと、変更しました。
店と言うのは、お客様に愛されてこそ、です。
店側も、愛情と誠意を込めて、調理と接客をせねばなりません。
メキシコ人や、メキシコに関わりのある日本人には、懐かしい本物の味を。
メキシコを知らない方には、まだ見ぬ異国を、味覚を通して知って頂きたい。
まだまだ、多難とは思いますが、
亡き夫と共に始めたメキシコ文化の灯火を消さないよう、守っていきたいと思っています。
(ちなみに、食はその国を代表する文化のひとつです。食と文化は、切り離せないものなのです)