お陰さまで、テピートは、この10月に3周年を迎えます 9月は店の賃貸の更新の時期で、色々、思う事も多くあります
そんなことを少し書いてみました
商売を始めたい、と夢見る人たちが、古い椅子やテーブル、
古い食器などをセンス良くかき集め、
少ない資本でカフェを開いたり、小物や古着などの店を開く・・・・
かつての下北沢は、そんな、小さな夢が実現しそうな、
希望と野心にあふれた街だったように思います。
実際、こんな所にこんなお店が・・・というような、趣味性の高い、
知る人ぞ知る隠れ家のようなカフェやお店が、
商売としてやっていけている、そんな不思議な町でもあります。
でもいつからか・・・・下北沢は、都内でも有数の商売の激戦地区になってしまいました。
そして、一生懸命がんばっている夢を、いともたやすく摘み取ってしまう、恐ろしい街、
と、なってしまったようです・・・・
ここ下北沢は、まず、ほかの地区に比べて、
敷金や保証金などが驚くほど高く、家賃もかなり高い。
一体全体、いくら稼ぐと家賃が払えるのか、というような、
法外に高い家賃の場所も多くあります。
私たちが3年前の夏、新しい店を開く場所を探して、毎日あちこちを見て回った時に、
慣れ親しんでいる下北沢の街の不動産の高さにびっくりしたものです

休日は人でごった返す人気の街。
でも、実際は、
新しく始めた店が1年ともたずに閉店してしまったり、
時にはほんの半年で閉店するような、店の回転の速い街。
人出は多いけれど、お金を使う人は少ない街。
家賃が法外に高いところが多く、とても払いきれないで閉めてしまう店が多い、人の夢を食う町。
幻想なんですよね・・・・・・ 下北沢は儲かる街、なんて
じゃ、何で、そんな激戦区を選んだ、かって?
テピートにお越し下さるお客様の多くは、電車に乗って遠くからお越しです
駅から店まで、歩いてくるお客さまに楽しい街 その観点で場所を選びました
小劇場が多くあり、ライブハウスもたくさんある
文化の街として名高い下北沢は、新しいテピートを開くに格好の場所です
3年前の夏、それこそ私たち母娘は、
渋谷、原宿、赤坂、高田馬場、中野、
代々木上原、経堂、豪徳寺、梅ヶ丘、初台、笹塚、幡ヶ谷、、、、
いい物件があると聞いては、あちこち、毎日のように、見て回りました。
その結果、毎日通う便利性を考え、また、地域の事を熟知していない不安などを思い、
エレベーターの無い2階よりも、エレベーターのある3階に・・・と、
結局、今の場所に決定した次第です。
いい物件は、あっという間に、右から左へ動く事も知りました。
今の店も、たまたま偶然に、
たった今、不動産屋さんの表に張り出した、というのを娘が見つけてきて、
迅速に行動してすぐに決断をくだした物件でした。
その頃の私たちは、毎日のように物件を見て回っていましたので、
かなり物件をみる目も肥えてきており、理想に近い物件でしたから、即決定です。
私、女にしては実に決断が早いんですよ
この3年間、いろんなこと・・・・ありましたね・・・・
私たちがここに店を構えてからも、随分沢山の店が閉店して行きました
え゛ って言うぐらい早く締めてしまわれる店も・・・・・
豚インフルエンザの風評被害の時には泣きそうになりました
だって、最初「メキシコ豚インフルエンザ」なんて不名誉な名前で、
「メキシコ」と名がつくだけで敬遠されましたもの・・・・・ その時に、応援に店に来て下さった友人のご恩は忘れません
3月の震災のあとも、何処でもそうでしょうが、うちも閑古鳥の巣窟でした
お客さまが少ない日など、月々の支払いに不安になることもたびたび (泣)
もうこれは我慢比べ
我慢できなくなったらおしまい・・・・・
そう思っていました
でも何とか、リピーターの方も増え、毎日嬉しく忙しい日々を送らせて頂いています
これも、テピートを愛して下さるお客さまのおかげ
お力を貸して下さった友人知人のおかげ
この調子で、新たに4年目に向かって進んで行きましょう
いいスタッフも揃ってきました
夢は膨らみます
頑張るテピート
どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます
店の近影です
テキーラ増えましたでしょう

