2022年03月20日

ゆきちゃんの冒険

ゆきちゃんの冒険

私の家には三匹の猫がいますが、一番年長な子がノルウェージャンフォレストキャットの雌猫のゆきちゃんです。
他の二匹との折り合いが悪くてストレスが溜まり可愛そうなので時々店に連れてきては2〜3泊して、店の三階でのんびり過ごすのが大好きな子です。
毎週、そうやって店に遊びに来ていたのですが、ここ二週間、店もあまりに忙しく、都合が付かなかった為、ゆきちゃんの「お店行き」はありませんでした。

それが不満だったのでしょう。
「行きたい❗️行きたい❗️」
と、訴えていましたが、なかなか連れていくチャンスがないまに時間が過ぎてしまいました。

それが、金曜の夜。
うっかり閉め忘れた窓を自分で開けて、ゆきちゃんは脱走してしまったのです。

今までも、時々脱走しては、朝になるとご機嫌な顔をして、家に戻って来ていたゆきちゃんですので、「ま、朝になったらお腹すかして帰ってくるわよ」と、呑気に考えていました。

ところが、土曜の朝になっても、ゆきちゃんの姿が見えません。
お昼過ぎになっても、戻ってきません、、、
困った、困った、と、思いながらも、、、仕方なく、、、店に出掛けていきました。

私の家と店は、歩いて10分ほど。
店に着いて、店先のテラス席の整頓をしていましたら、猫の鳴き声がしてきます。
?????と思って見ますと、なんとそこに、ゆきちゃんがいるではありませんか‼️


家から店に来るには、
車の頻繁に通る道を横切って行かねばなりません。
人間の足で10分ほど。
しかも、猫は犬と違って、今まで歩いて行ったことなど無いのです。
犬のように、自分の匂いを着けて歩くようなことはありません。
しかも、このゆきちゃんは、生まれつき嗅覚がほとんど無い子なのです‼️
いつも、娘に抱っこされて往復していた道を、初めて、たった一人で、それも、夜の道を、歩いて店まで辿り着いていたのです‼️

そんなにまでして、店に行きたかったのかと思うと、不憫で、
そして、その無鉄砲な勇気に感心し、
そして、無事に、車に轢かれることもなく、犬に追いかけ回されることもなく、店まで辿り着けた、その幸運に感謝して、
心細かったであろう、少し薄汚れたゆきちゃんを抱きしめました。


ゆきちゃんは、安心したのか、三階の自分の寝床に上がってゆき、深い眠りにつきました。

こんなに好きなお店なのなら、毎週欠かさず連れてきてあげなくては、、、と、ゆきちゃんに約束したことは言うまでもありません。。

ゆきちゃんの冒険
たった一人の冒険のお話しでした



posted by 雅杜 at 23:17| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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